2006/08/07

安全神話

先週、体調が悪かった分、異様に元気な週末。
2日連続で、お昼に外食でした。
海を見ながら海産物のおつまみ系は、旨いですね。


日本からは水の事故のニュースとか、相変わらず虐待ニュース、
そして監禁事件なんかもあるようですね。
あれもこれも、とても痛ましい。聞くだけで顔が歪むような事件だなぁ、と。
こっちでももちろん、事件や事故はありますよ。
犯罪者は警察に捕まる事もありますが、それ以外にも制裁があります。
ずばり、住民による公開処刑。
マプトの下町でも、車泥棒の常習犯が焼き殺されるのはそんなに珍しい事ではないようです。
先週、うちの家政婦&おしゃべり相手のアンジェリーナから聞いた話だと、
彼女の家の近くのコミュニティーで強姦殺人事件が発生。
数日後に住民に捕まった犯人が、首に古タイヤをかけられ、火をつけられて焼き殺されたとの事。

日本と決定的に違うのが、犯人が逃げられない社会性かと思われます。
家族間や親族間のつながりが非常に強く、また近所付き合いもかなり深いため、
あちこちに「目」があり、怪しい人や事件を起こすような人はたいがいみんな知っているようです。
なんで、犯人が見つかるのも早い。
そして犯人も、見つかったら結構あっさり自白するようですね。
次に、地元の人は警察に頼らない。
刑務所に入れられても、数ヶ月で釈放されるので意味がないと感じているのです。
なので、殺人事件を起こすような人は、コミュニティーが放っておかないのです。
みんなが安心して眠れるように、「悪い人はみんなの前で殺す」のです。
見せしめの意味ももちろん。
何か悪さをしたり、盗みでもやろうかなと考えている人は、制裁を見てその気が失せます。

このやり方、狂気と正当の両方を感じてしまいます。

私が住んでいる地区では、そういう光景は全く見られません。
外国人が比較的多い地区だしね。
むしろ、警官の姿をよく見かけます。
悪事を考えている人にとってはどうなのでしょうか。
「この辺りで強盗をやっても、警察に捕まるだけで住民に殺されはしないな」
と思ってるとしたら…。


後頭部にも目が欲しい今日この頃。
 
 

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