2006/11/07

エミレーツで行こう

真夏の酷暑を覚悟してマプトに帰ってきたのですが、
あれれ、ずーっと涼しいんです。
どうやら先週あたままではそれはそれは暑かった模様。
しかし、先週中頃から雨が降り始め、気温が下がってるらしいんすよ。
こっちの夏の雨は、降り始めたら確実に一週間ほどは続くんで、
今週末頃からは暑さも戻るかな。
とにかく今は、冷たい風がヒューッと吹いて、心地よいんです。

そして、ほんのり時差ぼけな我が家は、坊主を筆頭に午前6時前には起床。
5時半でもすっかり明るいんで、悪くないですよ。
そのうち8時になっても動かない家庭になるんでしょうけど。
旅行記第二弾は、昨日書き忘れていた航空会社ネタでいきます。
では…


Emiratesで行こう



今回の旅に使った航空会社は、南ア航空、エミレーツ航空、JAL、ANA。
その中でも最も興味深かったエミレーツ航空はアラブの航空会社なのであります。
幼い頃から、なぜかアラブやインドにほのかな憧れを持っていた私としましては、
願ってもない幸運。ステキアラブ文化に初の大接近なチャンスなのでありました。
南アのヨハネスバーグから乗ったドバイ行きのエミレーツ機。
まずはスッチーの制服から…

こんなんです。
ベージュのジャケットとスカートもしくはパンツのスーツ。
ジャケットの襟から白いスカーフがふんわりと出ていて、片方の端が
赤のベレー帽の右側に入っています。
離陸後に帽子を取るのを見ていたら、スカーフと帽子がくっついてました。
なるほど。
なかなかグッと来るデザインなのであります。
髪の長い人は一つにまとめて、赤い髪飾りをするのが決まりのようでした。
口紅も、ほとんどが帽子と同じ赤。
おそらくこの制服だと、別の色は似合わないかもなぁ。
スチュワートは普通に濃紺のパンツとブルーのシャツでございました
機内のシートは、淡いサーモンピンクに白で砂漠っぽい模様。
天井は星座のように小さな穴があいていて、消灯されると満点の星空になるという
心憎い演出。やるな、エミレーツ。
エコノミーでも各席にパーソナルテレビが付いてました。
これはもう珍しい事ではないんでしょうねぇ。
椅子の倒れ具合は、いまいちですがこれは仕方ないでしょうね。
エコノミーだし。
ちょっと覗いてみたビジネスクラスのシートは、エコノミーよりは楽そうだけど、
あれは多分180度フラットにはならないやつだと見ました。
同じくチラ見したファーストクラスの席は…
180度フラットになるシートの横には、小さなミニバーが付いていて、
花とか飾られてて、黒革の手帳みたいでした。見た事無いけど。
早くああいう席に乗れるようになりたいのですが、一生無理だと思います。

今回の旅の出発時期は、ちょうどイスラム教徒にとってラマダンの時期。
食事はどうなるんだろうと思っておりましたが、
どこからどう見てもイスラム教徒でない私達や他の乗客には
普通にご飯が出ましたよ。
その他のイスラム教徒の乗客には…
この時、はっと気がついたのですが、
イスラム系の人たちが、諸外国に行っても民族の服を着ている事が多いのは、
自分たちの宗教や民族を主張して、食べれない物とか出来ない事を表してるのではないか!
だって、スッチー達はアラブな服着てる人だけに
食事の時間はどうするかを聞いてまわってたもん。
そうだ、きっとそうなんだ!
インドのサリー着てる人に、
「牛肉にしますか?パスタにすますか??」なんて聞かなくて良いんだ。
じゃあ、和服を着て乗ってたら、
「お醤油付けときましょうか?」って言われるかな。
言われないだろうな。残念だな。
話がそれましたが、ラマダンです。
この時期は朝の6時から夕方5時半くらいまで(多分)
食べ物も水も口にできません。想像するだけで空腹だ。
ちなみに幼い子供や病人は例外だそうです。
機内では、出発した南アの時間に合わせて断食してた感じです。
昼時の出発だったんで、離陸してから4時間くらい経った時、
機内アナウンスが英語とアラブ語で、
「時間が参りました。ラマダン中の方のお食事時間です」と流れ、
アラブチックな服を着た人たちに、飲み物やパイや、食事が配られ始めました。
やはり断食というのは辛いんでしょうね。
この食事GOサインと同時に、機内がどよめき、
あちこちでワアワア楽しそうに会話が始まりましたよ。
なんか、みんな楽しそうで、いいなぁ。私も仲間に入りたい…。

アラブの航空会社らしいお話がもう一つ。
機内のスクリーンに定期的に現れていた絵を再現したのがこれ↓


メッカはあっちですの図
機体の中心からにょっきり伸びた矢印が、メッカの方向を示しております。
矢印の先にあるのは、聖地にあるカアパ神殿だった模様。なるほど。
日に5回(シーア派は3回)メッカに向かってお祈りをしないといけないイスラム教の皆さん、
機内でもキッチン側のスペースに自分用の正方形の小さいマットを敷き、
しっかりお祈りされておりました。
写真を撮りたかったのですが、それはなんかすごくいけない事に思えたんで、
小心者の私は寝たふりをしたまま薄目でじっくり観察させていただきましたよ。

機内食もなかなか美味しく、お酒の種類も豊富で、
エミレーツ航空、なかなかお勧めです。
スッチーには黄色人種系が必ず何人か乗ってますが、
日本人とは限りません。ほとんどが中国人でした。
でもちょっと日本語話すし、白人系スッチーより優しいし、問題無しですよ。
日本からヨーロッパへのハブ空港を目指しているらしく、
関空からドバイへは毎日、セントレアからドバイも週に複数回、
そして近いうち、成田からドバイっていうのも出るらしいです。はい。

こうやって書いてみると、なかなか快適&面白い空の旅だーって見れるんですが、
一歳児を連れていると、苦労以外の何ものでもございません。
ビジネスクラスに乗せろなんて言いませんから、
はやく坊主が大きくなって、機内食やお酒をゆっくり楽しめる空の旅が出来るようになるのが、現在の最大の願いなのであります。

 
 



 

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